
結婚や出産を期に不動産を購入される方が圧倒的に多いのに対して、不動産を売却されるタイミングは、一人ひとりよって本当にさまざまです。
転勤、転職、進学、転校、相続、離婚、同居など…
家族の数だけ、さまざまな売却理由があられます。
売却のご事情によっても、「売却の方法」や「税金面」も異なりますので、よくある売却の理由を紹介します。
家族構成・ライフスタイルの変化による売却

「新しい家族が増え、マンションが手狭になり一戸建てへ住み替えたい…」
「子供が独立し、老後のことも考えて、車のいらない利便性が良いバリアフリーのマンションへ住み替えたい…」
「転勤、転職することになり、通勤しやすい環境へ住み替えたい…」
「子供の進学にともない、通学しやすい環境へ住み替えたい…」
家を購入された当初から家族の人数や、ライフスタイルが変化し、より生活しやすい環境への住み替えがともなう売却です。
又、離婚により売却されるケースもあります。
世帯が別々になり、負担を減らす為に売却することになりますが、離婚による売却の場合、ネガティブな理由だからと、売却の事情をなかなか話したくないお気持ちも理解できます。
しかし、売却理由はあくまで「個人的な事情」です。
離婚が原因だからといって売却価格や物件そのものには影響しませんのでご安心ください。
相続による売却・資産整理

「相続した不動産を現金化し、兄弟姉妹で遺産を分けたい…」
「相続してくれる子供がいないので、処分しておきたい…」
「他府県で所帯をかまえ、実家が空家になり管理も大変なので売却したい…」
「相続した空き地、空家が近隣に迷惑をかけている…」
思い入れのある実家を売却することも心苦しく、解体するにも費用がかかるし、更地にすると固定資産税も上がってしまうと、長年空き家を放置されると、色々なトラブルに見舞われます。
衛生環境の悪化や放火や犯罪、災害や倒壊で第三者に危害を加える可能性もあり、社会問題としても「空き家」が取り上げられます。
近年、高齢化や核家族化が進み、両親が亡くなった後に家を引き継ぐ子どもや孫がいない為、相続のタイミングで不動産売却の件数は増えています。
またそれと共に、相続による兄弟姉妹間の考え方の相違により、それまで仲の良かった関係が崩れてしまうトラブルもよく耳にします。
その為、死後に子供たちに迷惑をかけないように不動産を売却し、現金として遺産を残し終活として売却を依頼いただくケースもあります。
相続した不動産は「売る」か「貸す」ことができますので、お気軽にご相談ください。
経済事情による売却・任意売却

多くの方は住宅ローンを利用して住まいを購入されますが、思いもよらない収入の変化や生活の変化などにより、住宅ローンの支払いが困難になり売却を余儀なくされるかもしれません。
住宅ローンを長期に渡って滞納・延滞してしまうと、住宅ローンを分割ではなく、一括で返済するように要求してきます。
住宅ローンの残債を一括で返済できない場合、銀行は担保となっている自宅を差し押さえられ、強制的に売却(競売)となってしまいます。
又、住宅ローンの支払いだけでなく、税金を滞納し、督促を無視してしまうとある日突然不動産が差し押さえられてしまいます。
競売になる前に、任意売却として売ることで、解決できるかもしれません。
住宅ローン・税金の支払いが困難になったら、まずはご相談ください。
売却理由は販売活動にとても重要!

不動産の購入を希望のお客様より、
「売却される理由はどうしてですか?」と、質問を受けることが多くあります。
新たなお住いをお探しの方は、
「過去に事件や事故があったらどうしよう…」「近隣トラブルで売却されるのか…」など、ネガティブなイメージを払拭する為に安心材料を求めておられます。
「過去にボヤがあった?」
「雨漏りしている?」
「シロアリ被害がある?」
「近隣の騒音トラブル?」など、
インターネットで、家を買った失敗談やトラブル事例などを読み不安になっておられます。
不動産や近隣環境に問題がある場合、売却条件が不利になるのを恐れて、売却理由をごまかしたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし売却後、「知っていれば、買わなかった」と後々揉めてしまうと、契約解除や損害賠償を請求されることにも繋がります。
売却理由や環境、状態にネガティブな内容があっても正直にお話ください。
それが、最善な売却方法のご提案に繋がります。